【芸人風に紹介してみた その19】社会の「普通」に馴染めないあなたへ。『コンビニ人間』あらすじ解説

どうもどうも。今日はみんなに「これ、おもろいけん読んでみぃ」って小説があるんよ。『コンビニ人間』っちゅう小説なんじゃけど、これがまぁ~普通じゃないんよ。

主人公の恵子っちゅう36歳の独身女性がコンビニ店員をしよる話なんじゃけど、これがまぁ~普通じゃない人生送っとるんよ。ほんで「普通って何なん?」って聞かれたら、どう答えます?わしゃ酒しか出てこんわ。いや、マジで。

恵子は「普通」にこだわりがあって、コンビニのマニュアルを完璧にこなしとるんよ。18年間もコンビニで働き続けとるらしいわ。コンビニがまるで自分だけの小宇宙みたいなもんじゃろなぁ。でも周りからは「結婚はまだ?」「普通の仕事に就いたら?」とか言われとるんよ。ほんでだんだん追い詰められていくんよね。可哀想に…俺もよく言われるわ。「もっと真面目にやれ」って。うるせぇ!わしゃ真面目じゃ!

この小説、ただのコンビニ店員の話じゃないんよ。社会の枠から外れた生き方とか、「普通」であることの息苦しさとか、現代社会に風刺効かせとるんよ。恵子の生き方に共感する人もおるじゃろうし、違和感を感じる人もおるじゃろ。でもなぁ、読んでいくうちに「普通って何なん?」って絶対考えさせられるんよ。これからどうなるん?わしらは何なん?一緒に考えてみん?

「普通」とは何か

ほいじゃけぇ、『コンビニ人間』の話なんじゃけど、この小説、「普通」っちゅうもんをコンビニっちゅう舞台でよう表現しとるんよ。主人公の恵子にとってコンビニは単なる職場じゃなくて、まるで小宇宙みたいなもんらしいんよ。秩序があって安心できる場所なんじゃろなぁ。わしにとっては居酒屋が小宇宙じゃけどな。

恵子は36歳独身女性で、大学出てから18年間コンビニでバイトしとるんよ。マニュアル通りの接客とか、綺麗に並んだ商品とか、規則正しいルーティンとか、コンビニっちゅう小宇宙の中で完璧に機能しとるんよ。まるでロボットみたいじゃな。いや、ロボットのが優秀か。社会の常識とか他人の視線に戸惑う恵子にとって、コンビニは唯一の安息の地なんじゃろね。

でもなぁ、周りの人たちは恵子の生き方を「普通」じゃないって思うわけよ。「結婚は?」「安定した仕事に就かんの?」とか言うわけ。恵子も社会の期待に応えようとするんじゃけど、「普通」の枠には収まりきらんのよ。わしもそうじゃ。「普通」に漫才やれって言われてもできんわ!

コンビニっちゅう小宇宙は、恵子にとっての楽園であり、社会からの隔絶を象徴しとるんよ。この物語はコンビニを通して「普通」って何なん?ってことを問いかけとるんよ。恵子の葛藤とか、社会の矛盾とか、読んでいくうちに自分の価値観とか「普通」っちゅう概念を考えさせられるんじゃ。

主人公女性36歳独身コンビニ店員

主人公の古倉恵子。36歳。18年間同じコンビニでバイトしとるんよ。朝、制服着て、マニュアル通りの挨拶。恵子にとってコンビニは職場じゃなくて、彼女の世界そのものなんよ。わしにとっての酒場みたいなもんじゃな。

プライベートは学生時代の友達との交流くらいしか無いんよ。家族との関係も薄いんよ。コンビニが彼女の全てなんよ。でもな、恵子の心は冷淡じゃないんよ。周りの音とか空気の変化に敏感で、人の気持ちにも気づいとるんよ。でも表現の仕方が分からんのよ。だから「普通」に合わせようとして、自分の居場所を確保しようとしよるんよ。恵子はコンビニの中で独自のルールと価値観を作っとるんよ。それは世間一般から見たら変に見えるかもしれんけど、わしゃ「ええんちゃう?」って思うんよ。

社会の枠組みから外れた生き方

「普通」からはみ出しとるんよ。36歳独身!コンビニ店員!結婚もせんと正社員にもならんと18年間同じコンビニで働き続ける…そりゃ周りからしたら「変わっとるなぁ」って思うわな。親戚や友達からは結婚しろって言われ、同僚からは変わり者扱いされる。恵子は常にプレッシャーを感じとるんよ。わしも「結婚はまだなん?」ってよう聞かれるわ。もうしとるんじゃ!

読者は恵子の生き方に共感したり、違和感を感じたりする思うんよ。徹底したルーティン、マニュアルへの固執、人間関係の不器用さ…これらは現代社会の息苦しさとか人間関係の難しさを表しとるかもしれん。一方で恵子の純粋さとか、好きな場所で働く選択、社会の圧力に屈しない強さには憧れる人もおるかもしれん。

恵子は社会に適応しようと頑張るんよ。同僚から「普通」を学ぶために恋人役までやるんよ。でもそれは彼女の本質じゃないけぇ、余計苦しくなるんよ。「普通」であろうとすること自体が無理があるんよ。わしも無理じゃ。「普通」の芸人やれって言われてもできんわ!恵子の生き方は「普通って何なん?」「自分らしく生きるとは?」ってことを考えさせられるわな。

コンビニという舞台装置

『コンビニ人間』でコンビニはただの背景じゃないんよ。日常と異世界が混ざった舞台装置なんよ。わしらにとってコンビニは24時間開いとる普通の店じゃろ?でも恵子にとってコンビニは安全で秩序ある聖域みたいなもんらしい。マニュアル通りの接客、綺麗に並んだ商品、規則正しいルーティン…全部が予測できて安心できる場所なんよ。

恵子はコンビニのシステムに同化することで社会の不安とか恐怖を克服しようとしよるんよ。コンビニの制服を着て、マニュアルっちゅう言語を使うことで外界との接触を減らしとるんよ。コンビニの外は恵子にとって異世界なんよ。コンビニっちゅう「日常」の中にいることで異世界から身を守っとるわけ。

読者にとってコンビニは「日常」じゃろ?だから恵子を通して見るコンビニの秩序とか、そこで働く人たちの生態は新鮮に感じるんよ。見慣れた商品、聞き慣れたレジの音、いつもの店員の笑顔…恵子の視点で見ると全部違って見えるんよ。この小説はコンビニっちゅう日常を異世界っぽく見せることで、わしらの日常に隠されとる違和感とか小さな奇跡を見せてくれるんよ。

私たちは何者か?「コンビニ人間」からの問い


著者:村田沙耶香

『コンビニ人間』は「わしらは何者なん?」ってことを問いかけとるんよ。恵子は社会に馴染めんくてコンビニっちゅう小さな世界に逃げとるわけよ。コンビニで働くことで自分の存在意義を見出しとる。でもそれってホンマに幸せなん?

恵子の生き方は「個人」と「社会」の関係性を問うとるんよ。わしらは社会のルールとか周りの期待に応えようとするじゃろ?それで自分のアイデンティティを作るわけ。でももしそのルールに合わんかったら?期待に応えられんかったら?わしらは何者やと思う?

この小説に答えは書いてないんよ。

読者が考えんといけんのよ。恵子の生き方に共感する人も、反対する人もおるじゃろ。でも大事なんは、この物語を通して自分の価値観とか人生観を考え直すやと思う。

恵子を見て何を感じる?何を考える?『コンビニ人間』は「人間って何なん?」ってことを静かに、でも力強く問いかけとる思うわ。

普通ってなんなん?って思ってる人ほど読んでその先にあるかもしれん世界観を感じ取って欲しいわ。ぜひ。オススメや。

『コンビニ人間』で「普通」の呪縛から解放

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kijibato

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