そんな要望にお答えします。
この記事の内容
スノーボードの滑り方・コツ 9箇条(前編)
最後に
記事を書いた人
今年のGW中、車中泊の二泊三日で一人奥只見丸山スキー場+かぐらへ。
初日からの二日間は雨どしゃぶり。しかし意地で滑るアラフォーです。
どんな記事?
初めてスノーボードに行くけど、教えてくれる人も始めたばかりで上手くない。。。スキー場に有料レッスンはあるみたいだけど、時間も短いし役に立つか分からない。。。それに高額だから悩む、、、。そんな人に贈る記事です。
初めての時は何をすればいいのか勝手がわかりませんよね。
大事なことに絞って順を追って書きました。前編と後編を合わせて覚えておけば、誰よりも最短で上達するはずです。
それでは説明します!
もくじ
スノーボードの滑り方・コツ 9箇条(前編)
まずはストレッチをしよう
スキー場に着いた!ウェアも着た!ブーツも吐いた!トイレも行った!リフトチケットも買った!忘れ物も無い!よし!滑ろう!!!
はい、ちょっと待って!初めてスキー場に来た人は、いきなりリフトに乗ってはだめですよ?いろいろやることがありますよ?
まず最初はストレッチしてくださいね。スノーボードを初めてやる人は特に!聞いたことがありませんか?友達や他の人で、初めてスノーボードに行った人がこう言っていたことを。「やばい!腕とお腹と足の筋肉痛が酷すぎてやばすぎる!」、と。
そう!やばいんです!気が付いたら翌日エライことになってしまうんです!なのでしっかりとストレッチをしておきましょう。
筋肉痛防止だけでなく、最大の理由は怪我防止です。特に手首・腕・肩・首・ヒザ・足首をしっかりと!
ビンディングをつけよう
ストレッチが終わったら、さっそく片足だけビンディングに付けましょう。レギュラースタンスであれば左足、グーフィースタンスならば右足です。付け方は、下の順番で付けましょう。
1.ブーツとビンディングの雪をとる
2.ブーツとビンディングのかかと部分をくっつける
3.かかと側(アンクル)のストラップを先に装着
4.つま先側(トゥー)のストラップを後に装着
ちなみに、ブーツの背中部分にあたるビンディングパーツをハイバックと呼びます。これが前に倒れすぎていると初心者の練習の妨げになるので、なるべく垂直(90度)となるようにセッティングを見直しましょう。
スケーティングに慣れよう
片足だけビンディングを付けたら、いよいよスノーボードの基本、スケーティングの練習です。これが出来なきゃオハナシになりません。ちなみにスケーティングには2種類あります。どちらでやっても問題ありません。好きなほうで慣れれば良いです。固いことは言いません。
1.内またタイプ(従来の基本)
2.がに股タイプ(慣れた人はほとんどこっち)
1の【内またタイプ】は従来のスケーティング方法です。
①基本はビンディングに付けた足(前足)に重心を残す
②ビンディングに付けて無い足(後ろ足)を前足のつま先付近に置いて、雪を蹴って進む
③蹴るときのイメージは、軽くチョイッと蹴る?押す?のイメージ
④スイーっと進んだら、後ろ足はビンディングとビンディングの間にゆっくり乗せる
⑤後ろ足を、後のビンディングに軽く押し付けて固定する
2の【がに股タイプ】はスケーティングに慣れてきたら楽な方法です。
①基本はビンディングに付けた足(前足)に重心を残す
②ビンディングに付けて無い足(後ろ足)を前足のかかと側に置いて、雪を押して進む
③押すときのイメージは、グイッと押す
④スイーっと進んだら、後ろ足はビンディングとビンディングの間にゆっくり乗せる
⑤後ろ足を、後のビンディングに軽く押し付けて固定する
1と2の違いは、体のひねり具合です。1は体をひねる必要があり以外と大変。2は体をひねる必要が無いので楽。そのかわりに雪を押す力が強くないので進むチカラが弱いのであまり進まない。
スノーボードが上達すると2が多くなります。それはなるべくスケーティングをしないで済むようにリフト乗り場近くまで滑って行けるようになったり、様々な場面でリカバリがしやすいからですね。
1と2で自分で良いな、と思う方で練習してみて、板が進む感覚に慣れましょう。
2のわかりやすいお手本動画(スノーボードインフルエンサーいぐっちゃん。)
ピョンピョン止まりをマスターしよう
スケーティングに慣れてきたら、多少スピードが速くなってるはずです。
で!
スケーティングで慣れてきたら今度は止まり方です。平らな場所だと自然に止まりますが、リフトで山に上がると平らな場所は多くないので、止まり方をしっかり練習しましょう。止まり方は難易度順に以下3つ(1易→3難)です。
1.足ブレーキ
2.ピョンピョン
3.横滑り
1の【足ブレーキ】は、後ろ足を雪にひっかけて止まる方法です。
①後ろのビンディングに押し付けている後ろ足を板からはみ出させる
②はみ出させる足は板のつま先側でもかかと側でもどっちでもいい
③はみ出させた足を下の雪に押し付けて雪のひっかかりで止める
2の【ピョンピョン】は、後ろ足だけでピョンピョン飛んで止まる方法です。
①後ろ足を出して片足で着地する準備
②後ろ足が着地と同時に前足を上げてスノーボードを雪から離す
③後ろ足でピョンピョン飛んで行きたい方向に行く
この2の止まり方が威力を発揮するのはリフト降り場です。リフト降り場は、スキー場によっては狭かったり、前の人が溜まって狭い場合があります。そうしたとき、滑って止まる広さが無いとき、ピョンピョン止まりは自分で飛び跳ねて行きたい方向に行けるので緊急回避が出来ます。いろいろな場面で使えるのでマスターしたほうがいい小技の一つです。
3の【横滑り】は、後ろ足をビンディングに装着しないままで、横滑りで止まる方法です。スピードコントロール・重心位置・後ろ足位置のコントロールが難しいので本記事での説明は省略します。
リーシュコードをつけよう
出展スノーボードインフルエンサーいぐっちゃん。
スケーティングと止まり方を覚えたら、リーシュコード(流れ止めのヒモ)の使い方を覚えましょう。リーシュコードは、前足のビンディングに取り付けておき、前足をビンディングに装着したら、前足のふくらはぎや足首に巻き付けましょう。ゆるみが無いようにします。
ちなみに初心者はリーシュコードが必要です。スノーボードに慣れていない初心者は、前足をビンディングから外して斜面で休憩したり、滑りだしやすい場所へ歩いて移動する機会が増えます。その時、手に持ったスノーボードをウッカリ落としてしまうと、スノーボードだけが勝手に滑り出してしまいます。その瞬間、スノーボードは凶器となります。
想像してください。背後から約5Kgのスノーボードが最高時速60キロ以上のスピードで激突してきたときのことを!!滑っていたら足に当たって骨折、座っていたら脊髄損傷 → 一生車いす、ヘタしたら上半身の顔・首に当たって死亡事故!なんてことがありえます!
初心者のうちはこの危険がわかっていないので、しっかりと覚えておいた方が良いです。楽しいはずのスノーボードが一転して加害者になり兼ねませんので。。。
ゆるい斜面で慣れよう
さて、スケーティングに慣れたらゆるい斜面を使って足で少しだけ登って、両足をビンディングに付けて実際に滑る感覚をつかみましょう。リフト横にある緩い斜面があればベストです。広ければなお良しです。
ちなみに、緩い斜面では、止まり方を練習することは難しいです。止まり方の練習は、リフトで山に上がってから、【木の葉滑り】で練習した方が効率が良いからです。あくまでゆるい斜面での練習は、自然に止まれる位の斜面で慣れることを目的としましょう。
体のひねりを覚えよう
【体のひねり】とは、上半身と下半身のひねりのことを指しています。このひねりを使ってスノーボードの向きを変えてコントロールします。このひねりを違いを覚えておくだけで上達の早さが変わってきます。
ひねりの種類
1.順ひねり
2.逆ひねり
1の【順ひねり】は、ターンの基本的な動きです。
2の【逆ひねり】は、緊急対応等で使う動きです。
1と2の違いは、下半身が回ろうとするときの向きの違いです。回るイスに座っているときが想像しやすいと思います。
足を床に付けて、両腕を広げ、両腕を右から左に振った瞬間、床から足を離すと、イスは両腕を振った方向に回ります。これが【順ひねり】です。
足を床から離し、両腕を広げ、両腕を右に左に交互にブンブン振ると、イスは振った両腕とは逆方向に交互に回ります。これが【逆ひねり】です。
順ひねりは、ひねり終えた後に、右か左かどちらでも向きを変えることが出来るので自由度が広がります。対して逆ひねりは、ひねった状態から元の向きに変えることしかできません。これが決定的な使い方の違いです。順ひねりは基本動作、逆ひねりは緊急動作。
初心者のうちは、逆ひねりは緊急ブレーキ、緊急方向転換で使う、と考えた方がいいと思います。上達すると、逆ひねりも調整で加えながら多彩なターンで遊ぶことが出来るようになります。
屈伸を覚えよう
下半身、とくにヒザは、車やバイクで言うとサスペンションの役割です。
私たちが普段歩くとき、ヒザを曲げることで、地面のデコボコや段差をスムーズに乗り越えています。スノーボードも同じです。スキー場のゲレンデは、アスファルトのように綺麗な面ではありません。他のスノーボーダーやスキーヤーが滑った後はデコボコしています。また、ゲレンデを綺麗に整地する圧雪車が通った後もつなぎ目は段差が残ります。そうしたデコボコや段差を、ヒザを曲げて屈伸させて衝撃を吸収しながら滑る必要があります。スピードが上がると、いかに衝撃を吸収するかが重要になります。
両足をビンディングに装着し、友達に押してもらって屈伸してみると、良いイメージが湧くと思いますのでやってみてくださいね。
向きを変えてみよう
出展スノーボードインフルエンサーいぐっちゃん。
初心者は転びます。私もそうでした。立ち上がっては転びます。これの繰り返しです。で、疲れてくると、立ち上がることが大変になってきます。
そんなときは、かかと側ではなく、つま先側で立ち上がるようにすればいいんです。その為には、体とスノーボードの向きを反転させる必要があります。
おしりで座っている状態から反転する方法
1.斜面下側に対してまっすぐではなく、少し斜めに傾いて仰向けに寝る
2.斜面下側の片足をピーンと伸ばす
3.反対の足を曲げる
4.曲げた足を、ピーンと伸ばしている足の反対側に向けて、グイッと持ち上げて回転させる(画像①~②)
5.仰向けからうつ伏せになる(画像③)
6.つま先側のスノーボードを斜面下側に平行になるようにする
7.うつ伏せから起き上がる(画像④)
これだけで簡単に起き上がれるようになるはずです。休憩する時も、かかと側のオシリで座るのではなく、つま先側で止まってヒザでしゃがむように座れば、画像④の状態になるので立ち上がりやすいです。
最後に
ここまで頭に入れて体が慣れてくれば、次はリフトに乗って、いざゲレンデ滑りの本格デビューです!リフトの降り方や木の葉滑り・ターンできるまでを後編にまとめますのでそちらもご覧くださいね。
いかがでしたか?
【2021】 スノーボード初心者 滑り方・コツ(前編 リフトに乗る前) は参考になりましたか?重要なのは、スノーボードで滑ることを楽しむ!だと思ってますが、最低限のことは頭に入れておきましょうね!
みなさんのスノーボードライフの一助になれば幸いです。
それでは最後まで読んで頂き、ありがとうございました!