そんな要望にお答えします。
この記事の内容
スノーボード初心者 滑り方・コツ(後編)
最後に
記事を書いた人
今年のGW中、車中泊の二泊三日で一人奥只見丸山スキー場+かぐらへ。
初日からの二日間は雨どしゃぶり。しかし意地で滑るアラフォーです。
どんな記事?
前編ではリフトに乗る前に覚えておくべきことを11箇条にまとめて説明しました。
後編は、リフトに乗る場面から、滑り始めてターンが出来るようになるまでを説明します。ところどころに筆者独自のポイントを入れていますので参考にしてくださいね。
それではどうぞ!
もくじ
スノーボードの滑り方・コツ 11箇条(後編)
ハイバックを倒しておこう
出展スノーボードインフルエンサーいぐっちゃん。
リフトに乗る時の注意事項です。
ハイバックが低いリフトに押されてしまい、オットット!となって座れない場面によく遭遇します。ヘタするとリフトを止めてしまい、周囲から白い目で見られて迷惑をかけちゃう場合があるので後ろのハイバックは倒しておきましょう。
特に、高速クワッドリフト(めっちゃ早いリフト)のイスは位置が低いことが多いので要注意です。
リフトを降りる時は止まりたい場所を見よう
リフトを降りる直前と降りてからやることです。
①リフトを降りてどこで止まるか事前に場所を見て決めておく
②リフトを降りる直前までに板をまっすぐに構えておく
③リフト降り場に板が接地したら素早く後ろ足を板に乗せる
④板に乗ったら止まりたい場所をしっかり見る
⑤足元が不安でも止まりたい場所から目を外さない
⑥ヤバいコケそう!と思ったらすかさずピョンピョンで緊急行動
⑦ただし雪が凍ってツルツルだったらそのままスイーと進む(やむなし)
リフト降り場で初心者が言われやすいのは、「足元を見ない!遠くを見て!」なんですが、遠くってどこよ?と思いません?もっと具体的に見る場所を決めておいた方が足元を見なくなります。スノーボードの基本は目線・姿勢なので①と⑤を忘れないでください。
移動してビンディングを装着しよう
無事リフトを降りることが出来たら、ビンディングを装着する場所までスケーティングで移動します。
スケーティングで移動する場所
レギュラースタンスならゲレンデ正面に向かって右側(画像の右マルあたり)
グーフィースタンスならゲレンデ正面に向かって左側(画像の左マルあたり)
移動出来たら後ろ足をビンディングに装着します。
ここで筆者がオススメの小技を紹介します。通常はおしりを付けて座り、ビンディングに装着、というのが定番です。しかし筆者は座っている状態から「んー、、、よいしょっ」と立ち上がるのが苦手です。オシリは冷たいし、疲れるし。なので、座らずに立ったままビンディングを装着します。
ここで「え!?滑ってフラフラして危なくない!?ムリ!」と思うじゃないですか。はい、全然フラフラしない方法を使います。板で雪を掘り、板を固定する場所を作るからです。
やり方です。
①前足で板を軽く持ち上げる
②足元の雪を軽く何回かガッガッと踏み込むように掘る
③スノーボードが滑らなくなる形に勝手になる
④出来た凹にスノーボードを合わせる
⑤スノーボードに重心かけて滑らなかったらOK
出展スノボー先生by LATEproject
この方法に慣れると、滑り出す場所が狭かったり、斜面がキツくてもあっという間に装着出来ます。
ただし、ある程度前屈出来るくらい体が柔らかくないと難しいかも?です。
体が柔らかい人であれば楽なビンディング装着方法なので、是非やってみてくださいね。
かかと側で木の葉滑りしよう
出展ENEMYSチャンネル
さて、それでは木の葉滑り(このはすべり)にチャレンジしましょう。初心者が一番初めに覚える滑り方です。スノーボードの横に付いている金属(エッジ)の使い方に慣れましょう。
やり方です。
①斜面に対して真正面を向く
②両手を広げてバランスをとって立つ
③前足と後ろ足にバランスよく重心を乗せる
④両足のつま先を引き上げたり倒したりクイックイッとして滑る感覚を覚える
⑤視線は斜面の進む方向をまっすぐ見る
⑥つま先クイクイで滑ったり止まったりを繰り返す
⑦板が斜めになったりしたら左右の足の重心を入替ながら斜めを元に戻す
この木の葉滑りは基本中の基本なのでしっかり練習しましょう。
つま先側で木の葉滑りしよう
出展ENEMYSチャンネル
次はつま先側で木の葉滑りの練習です。
やり方です。
①やり方は視線以外はかかと側の木の葉滑りと同じ
②視線は斜面上方の10m先位を見る(足元はNG)
④背筋はエビぞり(猫背はNG)
この練習のポイントですが、目線です。足元を見ると体のバランスが不安定になるので見ないようにしましょう。また、姿勢は、オーバーなくらいに背筋を伸ばしましょう。猫背NGの理由は、頭の位置が下がって視界が狭くなってしまうことと、足元周辺の雪しか見ることができず、結果バランスが不安定になってしまうからです。
注意点が1つ。
つま先側で木の葉滑りをするときは、滑っていく方向が見えません。その為、ちょいちょい振り向いて誰かにぶつからないか、ガケに落ちないか注意しながら練習してください。
かかと側→縦→かかと側をやってみよう
かかと側の木の葉滑りに慣れたら、次は板をまっすぐに滑らせて、元の木の葉滑りに戻してブレーキをする練習です。
やり方です。
①かかと側の木の葉滑りを始める
②後ろ足から前足に重心を増やし、板を斜めに滑らせる
③少しだけ斜めに進んだら後ろ足に重心を戻して元の木の葉滑りに戻す
④慣れてきたら板をまっすぐになるまでやってみる
⑤スピードが出ても後ろ足のヒザを曲げずに板に垂直に立つ
この練習は、ターンをする為の必要な練習です。焦らずゆっくりでいいので慣れましょう。初心者でよく見かける後継姿勢(前足ピーン、後ろヒザクニャ)といってビビッている姿勢です。この姿勢は、この後説明するターンの練習でかなり邪魔となります。スピードの恐怖に負けないように練習しましょう。
つま先側→縦→つま先側をやってみよう
かかと側の練習でやったことと同じです。
進む方向が見えにくいので、まわりを見て注意しながら練習しましょう。
かかと側→縦→つま先側のターンをやってみよう
展ENEMYSチャンネル
さあ、ついにターンの練習です。ここでは3つのポイントを先にお伝えします。理由は後で説明します。
ポイント
1.進みたい方向を見る
2.見たらそこを指で差す
3.足元は見ない
やり方です。
①木の葉滑りを始める
②前足に重心をのせて徐々に板をまっすぐにする
③スピードが出て怖くても足元を見ない
④板がまっすぐになった瞬間にターンしたい方向を見て指を差す
⑤怖くてもターンする方向を見続けて指を差し続ける
⑥ターン途中では絶対に足元を見ない
はい。
なぜ足元を見てはダメなのでしょう。
それは、足元を見てしまうと頭の位置が下がってしまいます。そうなると、せっかく見て頭を回転させる、といったターンの為の回転運動が無くなってしまうからです。また、頭は体の10%の重さがあり、その動き下に向かってしまう為、ターンの回転運動が無くなってターンが出来なくなります。結果、板をまっすぐの状態から横に戻することが出来なくなり、そのままスピードが出て転んでしまう、となります。
人は慣れない動きをすると、その場で踏ん張って耐えようとする習性のせいで、足元を見ようとしまいます。これをガマンして行きたい方向を見ることで、回転運動を保って自然とターンが出来る、ということなんです。
ということで、先にお伝えしてたポイント3点をしっかり頭に入れて練習をしましょう。
ちなみに【指を差す】は、目(頭)の回転運動に加えて、指で上半身の動きも回転運動させる為です。これはターンのきっかけを掴みやすい一番の方法なので、是非やってみてくださいね。
つま先側→縦→かかと側をやってみよう
出展ENEMYSチャンネル
つま先側からのターンの練習です。
練習方法は、かかと側からつま先側へのターンと同じです。
かかと側とつまさき側を連続でやってみよう
仕上げです。連続ターンの練習です。
まずはかかと側からつま先側へのターンをやりましょう。できたらつま先側からかかと側へのターンをやりましょう。それができたら繰り返しターンをしてみましょう。
慣れてくるとターンのタイミングが短くなってくるはずです。そうなると視界の変化が右に左に忙しくなりますが、最初はそれでいいんです。ターンに慣れてくると、視線を無理やり進みたい方向に向けなくても、体が回転運動を勝手に覚えてくれているので、行きたい方向にターンが出来るようになってきます。
屈伸を意識して滑ってみよう
さあ仕上げです!前編でお伝えした【屈伸を覚えよう】の実践です。
ターンが出来るようになり、徐々にスピードを出すことが出来るようになったら、次なる試練は雪面のデコボコです。このデコボコをスムーズに滑るためには、ヒザを使ったサスペンション(屈伸)が絶対に必要となります。
スピードが出てくると、デコボコがスノーボードに当たってくる衝撃が強くなります。これが怖くて足元を見てしまうと頭の重心が下がってターンに影響が出ますので、そこはガマンしてヒザの屈伸でデコボコを上手に吸収して衝撃を減らしましょう。
下半身がデコボコの吸収に慣れて勝手に屈伸し始めたら、しめたものです!どんどんスピードを上げて滑れば、体の適応能力が上がり、上達のスピードがいっきに上がります。
ヒザですよ!
屈伸ですよ!
デコボコの吸収ですよ!
頑張ってください!
最後に
さて、いかがでしたか?
【2021】 スノーボード初心者 滑り方・コツ(後編) は参考になりましたか?
重要なのは、スノーボードで滑ることを楽しむ!だと思ってます。
みなさんのスノーボードライフの一助になれば幸いです。
それでは最後まで読んで頂き、ありがとうございました!